スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- - -
私たちが帰る場所

さて、今回はここ鹿屋にてイメージし、そして合唱することへの強いこだわりを
持って制作した新曲「私たちが帰る場所」のレコーディングについて。

この曲が出来たのはちょうど1年前になるでしょうか?
そもそも合唱というのも初めてだし、まして子ども達が歌うと想定することも
初めてでした。


まず、この曲に対する想いみたいなものはとても多くあります。
なにしろ1年以上かかってますから。
この街の景色や人々をただ見て作ったのではなく、この曲を残すという意味合いを
相方やスタッフとたくさん話し合いました。特にレコーディング会場とした、高隈
地区には昔ながらの風習や良き時代の名残りみたいなものがあると思ってます。
しかし、子どもの数の減少や学校合併、または閉校問題など、はっきりいって
子どもたちには"どうしようもないこと”が付いて回ってたとを初めて訪れた時は
思いました。
学校がなくなれば校歌すらなくなる。

高鈴が閉校やその他街のことを変えられることはない、
それは僕たちにはどうにも出来ない。
そんなネガティブな考えもあったことも事実なのですが、この曲を作るときに
せめて音楽で記憶や思い出として強烈に残ることをしよう、作ろうと。
とても強い想いがすでにありました。

その後、春ぐらいには閉校問題など現状回避しているそうで、
ものすごくほっとしたのを覚えています。

そして、相方が歌詞を書き上げ、まず高鈴版「私たちが帰る場所」を
東京で録音しました。
今年の3月にすでに卒業して巣立っていった前の3年生には
卒業タイミングに自作DVDとしてこの曲をプレゼントしました。
とても喜んでくれたそうです。
そこからいよいよ合唱版にむけての動きへと変わっていきました。
合唱用にアレンジをして学校の授業で練習も積み重ね、
僕も何度か教室に足を運び丁寧に子ども達と作り上げてきました。

今回、中学生と高校生の混合合唱なのですが、鹿屋中央高校の
合唱部のみんなや高隈中学校3年生と音楽同好会のみんなは、
進路やその他の大事なタイミングにもかかわらず、
とてもこの日に向けて頑張ってくれました。







ちょうど春ぐらいからは相方が産休に入り、歌詞に込めた想いだけを残して
それを合唱顧問の先生方が子ども達に伝え、それを歌う。
想いの伝言ゲームのような感じで、特に中学生は歌詞の意味合いが
全て自分に置き換えられない部分もあったと思いますが、
彼らなりにものすごく集中して感情を込めてたと思います。


そして、いよいよレコーディングへと移るわけですが、
当初反響板のあるホールでという話もしていたのですが、
やっぱり学校の体育館でと変更しました。それは一番馴染みのある場所で
録りたかったからです。不安要素はたくさんありましたが
(雨降ったらどうしよう。ダンプ通ったらどうしよう。
実際この日は選挙前日、、などなど)。

そこで僕が一番信頼しているエンジニアを東京から呼びました。
高鈴のレコーディングもたくさんやってくれてる井野健太郎氏なら
間違い無いだろうと。本人はむちゃくちゃ不安そうでしたが。



先生もこの日は気合が入ってました。あまりに気合が入っていたため、
着ていたダウンのシャカシャカ音が気になり、脱いでもらいました 笑。

伴奏も生徒自らが行い、彼女のピアノはほんといい感じでした。
たくさん練習したことと思います。テンポ感の修正もすぐにやってのけて、
なおかつライブ感ある伴奏でした。



この日は相方は先に帰京してましたが、その前に学校練習で、
一緒に歌ったり指導したりでようやく高鈴として
この曲に二人が帰ってきた感じがしました。
一緒に歌う生徒たちは僕が一人で行っていた時とはやはり違っていて、
歌を聴きながらいろいろ感じてたと思います。









ひとまず、無事に終わることができて心からほっとしました。
この歌にまつわる1年。
特に、3年生は来年卒業です。慣れしんだ街から離れる子もいます。
今はまだピンときてなくてもいつか、この日のことを思い出し、
そして歌を聴く余裕がどこかにあって、またこの「私たちが帰る場所」に
戻ってくる日が来たら、それもまた素晴らしい人生だと思います。

僕たちは今回のこのプロジェクトで子ども達本人、彼らの家族、
たくさんの想いを背負った一曲を作ったんじゃないかなと思ってます。
そんな想いをこの街だけでなく、
たくさんの人に歌い繋がっていけばいいなと思ってます。

録音した音源を聴いていると、いろんな感情がこみ上げてきました。
彼らはほんと最高です。
また来年も、素晴らしい交流にしていこうと思ってます。






(12月26日 南日本新聞より)





 
- comments(1) trackbacks(0)
スポンサーサイト
- - -
Comment








心から「やりたい」と思うことに出会ったとき
それが自分勝手な思いでなく
ほんとうに必要だと思えたときは
できるかどうかではなく
「どうしたらできるか」と考えます
完成してよかった
from. miho | 2014/12/28 16:54 |
Trackback
この記事のトラックバックURL: http://callin.jugem.jp/trackback/309
<< NEW | TOP | OLD>>